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MOVING 19

acrylic on canvas

145x112cm.

1996

■ 大分市美術館蔵

 

ボイスを考える部屋展(ワタリウム美術館)で別の作品を主品した際に、ポーランドの美術館館長や外国の作家や観客に漫画のセリフに使われる雲形のようだ、と言われたのをきっかけに、そうなのか、外国の人には、漫画の中に出てくる雲形は、象徴的に日本を代表する形なのか。と疑問とともに新たな勇気が湧いてきました。そこで、ただ雲形を整列させるだけのクロード・ビアラに近づかないように柔軟に飛び交う雲を描きました。実際に孫悟空のように雲が飛び交うことは、自然界では起こらないからこそ、人工的な絵画の感じがします。いままで、図と地が反発する色を選んでいたので、今回は、白基調で制作することにしました。この展覧会は、本江邦夫氏(当時、東京国立近代美術館副館長) が審査委員長を務められた復興された第一回昭和シェル石油現代美術賞展で、3番目に優れた入賞という賞をいただきました。

 

 

出品歴

1996 ◼ 第一回昭和シェル石油現代美術賞展入賞 (東急文化村ギャラリー・東京)

1996 ◼ 第36回パリ招待サロン 『現代の巨匠と青年』 招待出品 (エスパス・エッフェルーブランリ・パリ/Dir.パトリック・ジル・ベルソン)